科目B対策の長文演習の2回目。科目Bは、企業や部署の状況を説明した長文(大問)を読んだうえで、その長文1つにつき2〜3の設問に答える形式で出題される。前回(①)と同様、文中の事実関係を正確に読み取り、その場面で最も適切な判断や行動を選ぶ力を意識しながら取り組んでほしい。
読み方のコツは、①登場人物と役割を整理する、②時系列を追う、③設問文の主語・時点を確認する、の3点。長文を漠然と読むのではなく、「誰が」「いつ」「何をしたか」を1文ずつ切り分けて整理すると、設問で問われる場面を素早く特定できる。
大問:S社におけるアクセス権限の棚卸し
従業員120名のS社人事部門では、四半期ごとに社内システムへのアクセス権限を棚卸ししている。今回の棚卸しでは、直近半年以内に異動があった3名について、現在の権限保有状況と異動後の業務内容を照合し、表1のとおりにまとめた。
| 氏名 | 異動内容 | 権限の保有状況 |
|---|---|---|
| T氏 | 半年前に開発部門から総務部門へ異動 | 開発部門専用の設計データ格納サーバーへの読み取り・書き込み権限が、異動後も削除されずに残っていた。 |
| U氏 | 3か月前に経理部門から営業部門へ異動 | 旧所属部門で使用していた経費精算システムの承認権限が、異動後も残っていた。 |
| V氏 | 4か月前に営業部門から人事部門へ異動 | 旧所属部門のシステムへの権限は異動処理時にすべて削除され、現在は人事部門の業務に必要な権限のみを保持している。 |
情報システム部が原因を調べたところ、T氏・U氏はいずれも、異動時に本来提出されるべき権限変更申請が担当者間の連携ミスにより処理されていなかったことがわかった。情報システム部は該当者の不要な権限を速やかに削除するとともに、今後は人事異動の処理と連動して権限変更申請が自動的に発行される仕組みを導入することにした。
「最小権限の原則」(アクセス制御の基本)と「ISMSのPDCAサイクル」(継続的改善の枠組み)という、これまでの分野で学んだ2つの知識が、1つの事例の中でどう組み合わさって問われるかに注目するとよい。
以下の理解度チェックでは、上記の大問を踏まえて、原則の識別、対策の位置づけ、PDCAサイクルの段階という3つの観点から設問を用意した。文中の事実関係に立ち返りながら、それぞれ最も適切な選択肢を選んでほしい。
ぞうログ